2025年8月17日から26日まで能登の上黒丸に行ってきました。
といっても、17日と26日は移動日なので、実際の滞在は、18日から25日まで8日間。
いつもよりすごく短い。
| 旅のはじまりは京都での禊ぎから |
今回やることは、五右衛門風呂作りと水源探しと上黒丸の方言を記録することの3つ。
もともと上黒丸でつくっていた五右衛門風呂は、2021年の芸術祭の片付けにいったときに、北九州に引き上げてきたので、今回は、どこかに落ちている五右衛門風呂探しから。
2017年の芸術祭から交流のある宝湯さんへ。
大宴会をした本館も、近隣の建物もすっかりなくなっていて、開けた空間にゲストハウスと貸し切り風呂を運営されている現在の宝湯さんが建っています。
| 現在の宝湯 |
| 2021年のに訪ねた宝湯の大広間 |
2021年の芸術祭では、野研の作品が展示されていた上黒丸小学校の校庭には、住宅が建っていて、被災した人たちが住んでいます。中瀬さんの作品が展示されていた体育館は、被災者用住宅に住んでいる人たちの集会所になっていて、毎朝9時からラジオ体操がおこなわれます。
| 体育館の黒板にはいろんな予定が書き込まれている |
ラジオ体操の第1と第2をやると、けっこうな運動になって、汗をかいてしまうので、終わったら冷たいお茶とおしゃべりなど。
| 体育館におかれたキリコ |
手すさびに刺し子が始まります。
「この地域の伝統的な手仕事なんですか?」
「いや、ぜんぜん、こんなのしたことないわぁ」
「こんなの、わたしならぁ、ミシンでジャーッと縫いたくなるなぁ」
なんていうおしゃべりをしながら、刺し子をしているうちに、11時半で、それぞれお昼ごはんを食べに帰ります。
おばあちゃんたちは、しばらく黙って刺し子をしながら、ふとおしゃべりを始めます。なんの話しかな?と思いながら聞いていると、なんとなくこんな話しだろうな、というのはわかります。特別な方言があるかどうか、わかるほどにヒアリングするには、私の耳は育っていません。
| この日は、きのこが送ってくれたパイナップルをみんなで食べた |
上黒丸は、もともと湧き水が豊富な地域で、それぞれの集落が複数の水源を管理していたそうです。それが、地震で地形と地下水の流れが変わり、水が確保できない集落があるとか。地元の人たちは、地図上で、水源の場所に見当をつけていたのですが、道が壊れたり藪に阻止されたりしています。野研の水源探検隊は、果敢に藪の中に突っ込んでいきます。
| 地図で水源の候補地を確認 |
| 藪に分け入る野研 |
宝湯さんでの露天五右衛門風呂。スター☆ドームで目隠ししてるから、安心して入浴できます。
| 五右衛門風呂からみえる風景 |
| 風呂を焚く男 |
| 湯加減をみる女 |