先日、機会があって多良間島に行ってきました。多良間島は石垣島と宮古島のちょうど中間に位置する離島です。行政区分では宮古島だけど、宮古島市には入らず、れっきとした「多良間村」として独立しています(たとえば、池間島は宮古島市なのです)。
アイランダーで宮古空港から15分。そこは多良間島。バヌアツの国内移動を思い出します。
これはちなみに宮古島と橋でつながっている来間島です。
多良間島もサンゴ礁に囲まれた平らな静かな島です。
現在島の基幹産業は製糖。沖縄でもトップクラスの品質と生産量を誇るとのこと。現在1月は製糖最盛期。宮古島からだけでなく、東北からも出稼ぎで島に滞在する人がいます。島全体が黒糖の甘い匂いで満ちており、おなかいっぱいな気持ちになります。
山や川がなく、極めて透明度の高いサンゴ礁の海に囲まれているという点で多良間島は他の宮古諸島の島々と景観はよく似ているのですが、ひとつ多いに違う点があります。それは数百年にわたって人が管理してきた海垣(防潮林)を現在でも保持しているという点です。
畑の周り、集落の周り、海からの風を防ぐためのグリーンベルト・・と、各所に樹齢200~300年のフクギやヤラブが見られます。
沖縄島の備瀬集落に似た雰囲気です。島の人は樹木をして海からの風と潮を防ぐ堅牢な要塞を築いていたんですね。
ちなみに、海洋民族の池間島では、ヤー(家)より木が高くなったらその家は出世できない、といって、木をすぐ伐ります!だから、巨木がほとんど存在しません。それに比べると、多良間島の人は樹木には神さまが宿るといい、どんなに必要に迫られても大きな木を伐り倒すことをためらうといいます。
それから、沖縄でヤギといえば多良間とわれるほど、多良間島はおいしいヤギで有名な島です。いたるところにヤギが飼われていました。多良間ではヤギはピンダといいます。ちなみに、やはりというべきですが海洋民族の池間島ではヤギ愛(?)はほとんどないです。
「島外からの出場ピンダ、募集!!」全体的にピンダ愛を伝えてくるピンダアース大会のお知らせ。
「鳴き声大会の部」は、ヒトのピンダの鳴き声を競うのか!?
ピンダ愛の反映か・・集落にある理容室の名前は毛刈館。
現在人口約1200人の多良間島。多良間島の北に位置する小さな離島水納島は現在人口5人。
人よりピンダが多い島。
短い滞在では知り得ない秘密がまだまだたくさんあります。
はんぞー、自分のピンダを相棒に多良間を訪ねてみては。
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