初めて野研の人と行く海!
海に入る前私は、水泳ができるからと余裕をブッこいていた。今まで一度も、泳げなくて怖いと思ったことがなかった。
でも、実際海に入ると呼吸をするだけで精一杯だった。口だけで呼吸をするのが案外難しくて、呼吸が不安定になったり鼻に水が入ってきたりする。マスククリアが下手くそで、というかそんな発想が無くて、いちいち水面に顔を出してしまう。
生まれて初めて、溺れそうで怖いという感覚を知った。
同時に、小学生の頃急にシュノーケルを渡されてゴボゴボになったときのトラウマも思い出していた。
しずかにプチパニくって焦る。
でも周りのみんなが落ち着いてて優しいので、私もだんだん落ち着いてきて、呼吸に慣れてくる。
大ちゃんの持っているモリに掴まって頑張ってついて行く。ついついバタ脚してしまってフィンがモリにバシバシ当たる。ごめん。だんだんフィンの使い方がわかってくる。
たまに余裕が生まれて海底の方を見やると、思ったより深くてびっくりする。飛んでるみたいだ。陸とは全然違う世界であることにやっと気づく。普段と違う妙なモードになってくる。
あと、小学生の頃に奄美で乗った水中観光船「せと」を思い出した。半潜水艇で、船内の大きな窓から海中を見ることができる船。潜れるのにアホらしいかもしれないがまた乗りたくなった。
大ちゃんがたまにヒュッと潜っていってビシッと魚を突く。
私は突くその瞬間までどこに魚がいるのかぜんぜん分からない。
私は潜れないのでプカプカ浮いていて、魚をゲットするさまをスゲ〜とか思いながらただ見ていた。
お昼は、おいしい魚とココナッツジュース。
色々と学ぶことがある。「目から鱗」という言葉は中国の故事とかではなくて聖書が由来であることとか。
鉈でココを割ると食べられるnata de coco(スペイン語)とか。
でもやっぱりナタデココではなくてただの果肉なのではないだろうか。
午後は日和って大ちゃんたちにはついて行かず。かえる泳ぎをしたり。シュノーケルクリアの練習をしたり。浜でゴロゴロしたり。(ゴロゴロ9:海1)
強い太陽光に照らされる岩を見ていると、ホアキン・ソローリャの絵を思い出す。スケッチ道具持ってくれば良かったと後悔。
マリトッツォの石!と言ってきぞくに見せると「クリームが少ない」と言われる。そうだね。マカロンって感じだね。
いろんなstrangerがやってくる。普段なら大歓迎だが、この日は……ムニャムニャぷーぷー
この日の2日後に、注文していた海道具が届いた。(今回はきぞくに道具を借りた。ありがとう)
次回の目標、もう少し潜れるようになる。パニクらない。スケッチ道具を持っていく。