日曜日の昼間。とてもいい天気だった。大学の中庭では、レジャーシートを引いて、大勢の人たちが昼ご飯を食べていた。おそらく、どこかのサークルだろう。中の人たちがどう思っているかは知らないが、外から見ると楽しそうにしていた。きっと一年生の新歓なのだろう。一年生は見ればなんとなくわかる気がする。まだ、期待や希望を持って大学生活を送ろうという期間限定の前向きな空気が出ている。一年の頃に入っていたサークルの雰囲気に馴染めずに辞めた俺は、その光景を横目に四号館前で一人、自転車のタイヤに空気を入れていた。これから、平成最後の潮干狩りに行こうとしている。12時30分過ぎ、自転車組が集まり、潮干狩りスポットである白浜海岸に向け出発した。所要時間は約1時間30分。白浜海岸に向かう途中、ただでさえ遠いのにいくつも坂道があった。高校を卒業してからロクに運動をしていない俺にとっては十分すぎる運動になった。これはいつも思うことだが、運動しないといけない。このままではスーツが入らなくなってしまうかも。(今はまだ入る)
やっとの思いで着いた白浜海岸。思っていたよりも人が少なかった。GWの大潮の日はひどいことになっているだろう。想像もしたくない。
やっとの思いで着いた白浜海岸。思っていたよりも人が少なかった。GWの大潮の日はひどいことになっているだろう。想像もしたくない。
さあ、ボロボロのバケツ、錆びまくったスコップ、汚れまくったディスペンサーを持っていざ潮干狩りを始めよう。
俺は小さいころからマテ貝捕りをしているので、少しは慣れていると思う。スコップで掘っていくと幾つか、穴が出てきた。そこに塩を入れる。すると、ピョコっと棒みたいなのが出てくる。そう、これこそマテ貝だ。初見だと若干抵抗があるかもしれないが、見た目とは裏腹においしいのだ。しかし、なぜ塩を入れると出てくるのだろう。不思議だ。GWに調べてみようかな。みんなで潮干狩りを始めて約二時間。これだけの量が取れた。(見ずらいが。。。)
もう少したくさん取れるかと思っていたが。んー、まあまあ取れたって感じかな。さて、自転車でまた1時間30分かけて帰ろうか。行きの自転車と潮干狩りでボロボロになった体に鞭を打ち、残り僅かな体力を振り絞って。いい運動にはなったが運動のし過ぎは逆にダメな気がする。(次の日から体調悪くなった。)
家に持ち帰りこんな感じで料理をした。料理と言ってもただバターを入れただけだが。しかし、これがうまい。病みつきになってしまう。今年、もう一度食べたい。また、行こう。次は誰かの車に乗せてもらお。