2017年5月14日日曜日

北方シネマ・人生フルーツ試写会!

ひとつひとつ、できることから。自分でやれば、なにか見えてくる
修一さんの言葉が印象に残りました。
映画では修一さんの死後に、彼の最後の仕事である山のサナーレ・クリニックについてが取り上げられ、構想のスケッチブックには、そこで過ごすひとたちの暮らしが、すでに生き生きと描かれているよう。毎日お手紙を書くのも、コツコツ、だれかについて考えること、そして喜ばせることになるのだろうな、と思います
いろいろ考えてしまって落ち込む時は、手を動かして何かをすると頭がすっきりするなあ、ということを考えながら観ていました。そういう話じゃないかな、どうかな!

くりかえし引用される建築家のことば、家はくらしの宝箱でなくてはならない。さいきん、丁寧な暮らしのラベルはあちこちに溢れているけど、流行りとしての丁寧な暮らしは、その目的と正反対だなあ、と思うきょうこのごろです。でも、その丁寧な暮らしが流行ること、それが津端夫妻のようなひとたちの積み重ねてきたもののおかげなのかも、とも思っています。なんにせよ注意深く消費したり・しなかったりしたいよね!

ちなみに、映画を観たあと木さじでさくらんぼのジャムを作って、雑木林の中のお家に思いを馳せました。

(丁寧な暮らし民を意識して)

弥生時代の幕開け

北九大の驚異(笑)の自主ゼミ、九州フィールドワーク研究会(野研)では、ご存じの通りこれまでもっぱら狩猟採集生活をしておりましたが、昨年からの山羊牧畜に続き、なんと今年は稲作をはじめることになりました。


ついに定住革命きたる!


メンバーのひとりイボリ(2年)が7畝(約7アール)の休耕田をかりうけ、そこで古代米を栽培します。まさに弥生時代の幕開けと言えましょう。

稲作経験ゼロの縄文人 イボリは、地域の有機農法のグループ若宮の農民組合や豊津のものづくり豊の会に通い、技術を学びながら少しずつ準備をしてきました。


念願の古代米の籾も手に入れ、すでに田おこしも終わりまし た。


そして本日いよいよ苗代づくりをはじめます。田植えは来月6月に野研のメンバー総出でおこなう予定です。でも7畝なのでなかなか大変です。縄文人のみなさんもぜひ弥生時代開闢の瞬間にお立ち会い下さい。

2017年5月11日木曜日

初もの

セリの季節が始まりました。6時半集合。
今日が初ぜり。 いつもより、人が多い。


お魚も多い。大きなコウイカがたくさん。


はーい、声だしてよー。


あいばん!


お魚はその場で血を抜いて、ウロコも取ってしまいます。


かえりみち、よりみち。


野研女子の仕事がはやすぎる件について

毎日ふつうに大学で仕事をし、講義をしたり原稿を書いたり、ほかの人とそう特別違った生活をしているわけではないのに、お昼ご飯を食べに行くだけで、どうしてこんなものを道で見つけてしまうのだろう。いそがしいというのに・・・。


発見場所、大学のすぐ近くの路上、ほぼ無傷、死後硬直、みなさん、どうしたらよいと思いますか。剥製?マフラー?骨格標本?


とりあえず今日の締め切り仕事があるのでゼミ室に預けて研究室に戻る。

すこしたってどうなってるかな?と研究室から降りていったら・・・

「もう毛皮にしたよ!」って

「ええっ! 野研女子、仕事はやすぎ!」


明日なめすので洗剤につけておく。

2017年5月10日水曜日

チキンレース

タイ帰りのモコと、マレーシア帰りのテラスと、だいすけが「チキンライスが食べたい」と話していたところからこの究極の対決ははじまった。

どのチキンライスがうまいか勝負しようということになった。

「チキンライスとか楽勝よ」と、横で聞いていた半蔵がいう。「ケチャップライスやろ」といぼりがいう。「オレも参加する」とイカテツ。

赤い御飯が並んだ。

第1回目のキングオブチキンは半蔵に。なお写真は一枚もない。

さて、気を取り直して。

翌週に2回目のチキンライス対決がおこなわれた。エントリーは6名。

AからFまで札をつけいよいよ審査に。


あなたはどのチキンライスがいい?


2017年5月7日日曜日

春を味わう


ものづくり豊の会主催の、新緑を愛でる会に行ってきた。野草をとったのはひとくわ農場というところで、調理と食事は豊の会が所有する民家のようなところ。
あてにしていたきぞくカーがでないと前日に知り、慌てて電車を調べる。城野から20分、「そんなに遠くないじゃん」と思ったが、駅からひとくわ農場までが長かった。
徒歩1時間ならお散歩がてら、と歩いたのだが、道は続く。


特に、もぐさんの家がある通りに入ってからが長かった。ひたすら上り坂、のぼりきったら終わりが見えない直線道路。幸い雨には降られなかったものの、少し予想外の距離。

朝が早かったこともあり、ごはんも食べずヘロヘロになった私たちが見つけたのは、道端の野いちご。この通りは大当たり。右に群生、左に群生。とても甘い、しかも粒が大きい。場所によって味が少しずつ違う。時間に遅れぎみだったのだが、こんなすぐ近くにボロボロ実ったものを無視することなんてできない。あっちへフラフラ、こっちへフラフラしながら道をすすむ。初めてひとくわ農場の看板が現れ、砂利道に入り最後の50メートルになってから、優しい車のお姉さんに拾われ、私たちは到着した。結局1時間半ぐらい歩いた。


 到着するとすでに人々は野草取りをしていた。前に比べて、親子連れが増えた印象。
毎年のように参加しているであろう、子供の野草熟練度がとてつもない。見つけるのも早いし、どの部分まで食べられるのかまできちんと知っている。ワラビはワラビ、かと思いきや茎が赤っぽいものは「ムラサキワラビ」。来たばっかりで見つけるのが遅いおねえちゃんたちに、容赦なく厳しい声がとぶ。


「ほら、ここにあるじゃーん!なんでこんな簡単なの見逃すーん!」


わらびの次は、ひとくわ農場のいっきさんのお家の裏に生えているユキノシタをとる。一株植えたら、それがどんどん広がっていったらしい。日陰のひんやりする裏手、全面がユキノシタに覆われていた。

そして、最近の野研の活動などについてお話していると、いっきさんが「スタートライン」を最近みたという。北方シネマかと思いきや、元からよく東田シネマの方に行かれるということだった。次回、抗いも予約済み。自分も何かしたいという気持ちから、近いうちに手話を始めたいといっきさんは言っていた。


ユキノシタ。日陰、水のあるところを好む。天ぷら。

野草取りの合間に、大学生名誉挽回のチャンス。子供がとれないところにある天然甘夏をとってあげる。ひとくわ農場には、自分たちで植えた甘夏もあるのだけれど、この木はなんと鳥によって運ばれてきた、何なのかわからない木である。柑橘ではあるのだけれども。植えた木とは違い、柑橘系にみられる鋭いトゲがちゃんとついていた。


このあと、お決まりの「俺もやる俺もやる!」の流れになる。

ここで、ひとくわ農場での野草取りはほぼ終了。
いっきさん手作りの薬草茶(どくだみ、ビワの葉他)と、差し入れの手作りパウンドケーキで一休み。薬草茶は、毎年自分たちで葉を摘んで乾燥させて作り、少しずつ飲む。とても良いものなので、もったいなくてお店なんかには出せない。その薬草効果だろうか、いっきさんご夫妻はどちらもお肌がかなりすべすべだった。

その後、会場を移動し調理に入る。今回は、かなり裏で準備が進められていたようだ。前は自分たちでもっと何種類か収穫したが、私たちが次の会場に着くと、すでに多くの野草がボウルに入れられ並んでいる。ご飯系、おかずもすでに調理済みのものが並んでいた。あとはもはや、天ぷらを待つくらいだった。

オオバコ。公園の隅とかに平べったく生えている。
相撲や占いをする葉っぱ。天ぷらにする。

レタスとハコベのサラダ。彩り鮮やか、スナップエンドウが甘い。

サラダのための手作りドレッシング。どれもペットボトルに入っていることから、すべて手作りだと推測するが、誰の手作りかわからず。

アカザ、シロザ。今回はあまり取れていなかったようだ。

茶の木。おすすめ天ぷらのネタ。苦味がまたおいしい。

クズ。天ぷら。揚げると、中がもちっとしている。

柿の葉。まだ柔らかい葉を天ぷらでたべる。パリパリした食感と、あっさりした風味でいくらでも食べられる。これも天ぷらおすすめ。

山菜おこわ。

ヨメナ飯。
私はヨメナ飯が好きだ。山菜おこわも捨てがたいが、ほのかな塩味とヨメナの風味が互いに主張しすぎず、おいしい。ヨメナのみ、おひたしで食べると苦味を強く感じたが、ヨメナ飯にするとそれが緩和され、ちょうどよく楽しめる。

おかずの目玉はやはり天ぷら。屋台のように天ぷらコーナーが設けられ、自分の食べたい野草を選んで揚げてもらう。

天ぷらは大人気。常に人が集まり、交互にオーダーをする。始めは適当に揚げられたものを好きな人がとっていくという形式だったため、ちょっとしたバーゲンセールのようになっていた。ツワモノに負けじといぼりも食いさがる。

子供達もなんども並ぶ、野草バイキング。ここでネタを選び天ぷらにしてもらう。

以下、天ぷらを待つ野草たち。
名前を書いたふだとかがあると、何度も確認できて良いと思った。葉っぱ系を食べ比べたいが、その場だけでは名前と味がなかなか一致しない。「あの、さっき食べて美味しかったアレはなんの葉っぱだっけ」ということがよく起こった。

にんにくの芽。つぼみを開くとにんにくの匂いがする。

タラ。トゲトゲが、凶悪そうだと思ったが、新芽の部分なので柔らかい。

うど。だったと思う。タラ、うど、セリ、ふた文字の野草が並ぶと混乱してしまう。
それぞれ、「ああ、ウドってこんな野草なんだ」と思う。うどかタラか、どちらかは苦味が強いと感じ、どちらかは独特な味だと思った。

山椒。すぐそこに生えているものをもぐさんがちぎってどんどん持ってきた。油が高温すぎると、焦げの味が強くなるが、うまく揚げると口の中に山椒の香りが広がる。とてもおいしい。味というより、風味を楽しみたくていくつも食べてしまう。

何かわからない野草。サラワクで食べていたワラビ系の野草の葉っぱもこんな感じ。
日本だとワラビって春だけで、そのへんに生えているといいつつもそんなに目にしない。しかしサラワクでは、ワラビは何種類もあり、どれもまさしく雑草並みにその辺に生えている。キャッサバ(タピオカ)並みにお手軽食材だった。

ここに来て目玉の、花。これを天ぷらにします。

あげるとこうなる。ツツジの花は、中心部が甘酸っぱい。この前ビンビンが「これ、食べられるよ」と言ってツツジを生で食べていた。ビンビン、くれば良かったのに。いっきさんも野草の儚い花を愛する人だったし、生のツツジはどうかと思ったけど、天ぷらはとても美味しかったよ。

ビワの葉茶。きれいなオレンジ色をしていた。

会も終わりに近づいたころ、参加者の方の家の裏でタケノコ掘りをするというのでお邪魔した。電気、ガス、水道なしの自然暮らし。あたりは田畑、後ろは竹林、庭にはティピーですぐ目の前には川が流れている。


この自作ティピーには、夏になると子供達がキャンプをしにやってくる。天幕をはってテントになるのはドームと同じ。高さは約8メートルで、かなり大きく見える。長野のアソビズムや、先日大學堂にやってきて、夏に子供達とスター★ドームを建ててキャンプをしたいといっていたおじいさんを思い出す。
タケノコはもうかなり竹になっていたが、山ほどとって帰宅の途につく。あれだけザクザクとったタケノコも、もう終わりに近い。旬ってあっという間だった。

このティピーの裏でタケノコを掘った


(てらす)

2017年5月3日水曜日

北方シネマがスタート

北方シネマ スタート!
4月28日(金)
日本初の大学の中の映画館、北方シネマがオープンしました。

ちょっと早めに着いたら、フラリと地下のパーラー(通称:地下パー)によって、おからカリントウを入手しましょう。しっかりした歯ごたえと、やさしいお味が特徴です。
受付で入場料を支払ったら、パンフレットやDVDの販売コーナーをひやかして、いざ、劇場へ。
お席は自由。前方真ん中あたりの席がおすすめ。

上映作品は「スタートライン」
聴覚障害のある監督が自転車で沖縄から北海道まで旅をするドキュメンタリー。
伴走者で撮影担当の哲さんから監督への叱咤が観ている人の心にもズンズン突き刺さります。
この映画は字幕がついているので、聞こえない人も手話がわからない人も同じように笑えて、同じようにハラハラできます。

終了後は監督のトーク。
司会は、手話ができる臨床心理士の井料美輝子さん。普段は、聴覚障害の支援学校でカウンセラーをされています。

手話でお話しする監督の横で
「日本縦断中」のハタを持っているのが司会の井料さん

ステージ前に要約筆記のみなさん。
ステージと正面の客席に手話通訳の方々。
要約筆記のみなさんは、それぞれのパソコンと手元を照らすライトをセットして入力しています。かっこいい。

ステージ上にも手話通訳の方

トークの内容は、映画への監督の思い、映画に出てきたウィルと哲さんの現在、次回作の構想と広がっていきます。
フロアからの質問で監督の将来の計画も聞くことができました。

上映前に、お昼に小倉入りした今村監督と大學丼と関門海峡散策をご一緒しました。

源平合戦と関門橋と監督

大學堂では、今村監督がFMラジオのパーソナリティのはるちゃんの取材を受けました。3人で大學丼を食べながらの取材です。
「ラジオで曲を流したいんですけど、監督の好きな曲は?」というはるちゃんの質問にも、監督は丁寧に答えていました。え?聴覚障害のある人に、それを聞くの?とドギマギしたのは、私だけでした。

お刺身、ぬか炊き、パン巻、唐揚げ、卵焼きなどギュウギュウ詰めの丼
監督のリクエストで関門海峡の人道トンネルを歩いて渡ります。下関の関門ワーフで、井料さんと合流予定です。
人道トンネルの入り口に近づくと、「ここ、自転車で走りました!」と監督。
「ここでおじさんに話しかけられました」
「ここで止まって、哲さんがおじさんが英語で話してたよって教えてくれました」

井料さんからの情報によると、門司側と下関側にスタンプが置いてあって、それを台紙に押して、観光案内所などに持っていくと関門海峡を歩いて渡った証明書をくれるとか。監督は、張り切ってスタンプを押しています。
「自転車で渡ったときには、こんな余裕はなかった」
と振り返る監督。改めて映画をみると、この辺は、休みなく走り抜けているんですよね。
「とにかく自転車で走るだけで必死だった」と感慨深げ。

証明書をもらって笑顔の今村監督

いろいろモタモタしてしまって、イルカショーの時間には間に合わず。関門ワーフで生のフルーツをつかったソフトクリームを食べて帰路に。
帰りはフェリーにしました。

帰りは楽ちん
監督と過ごしてみて感じたことは、監督がすごく普通のマジメな人だということでした。
フツーの人がフツーにダメな自分と向き合い、ほんとは隠しておきたいような自分の姿を、監督としてのプロ意識と半ばやけくそのような気持ちとでマジメに編集してできた作品だから、いろんな人達の心に響くのではないかなと思いました。

上映の後に増永さんが、監督の編集の技術とセンスのことを言われているのを聞いて、なるほどなと思いました。たくさんたくさんある映像をどう切り取って、どういう構成で見せるか。それはつまり、何を表現したいのか、観る人に何を伝えたいのか。たくさんのデータの中から何をつかって、何を解釈して考察するのかが研究の問題なのとおんなじですね。

そして、良い作品は、多くの人の心にストッと落ちて、何かを伝えることができるのです。
必要なのは、知識と技術、センス。自意識や強すぎる思いが良く影響することがある反面、邪魔になって作品を台無しにするリスクがあることも同じかもしれないと思いました。

(きぞく)