Hej, alle sammen
(みなさんこんにちは)
デンマーク留学の2箇所目はOdder市にある
「Egmont Højskolen」というデンマークの成人学校です。
デンマークでは「Folkehøjskole(フォルケホイスコーレ)」という全寮制の成人学校が国内に64校あります。これは、高校を卒業して大学に入る前、親元を離れて自分を見つめ直し、将来の方向性を決めるためのものであり、モラトリアム期間を過ごす環境としてメジャーとなっています。
私の通う学校は、例年でいうと全校で大体200人くらいおり、4~8人の日本人学生以外は全員デンマーク人です。そのうちの90人ほどが障害を持っています。
ホイスコーレにはそれぞれ強みがあり、アートや農業、建築、デザインなど、種類はさまざまです。海岸沿いにある地域なので海でのアクティビティ(ヨット、セーリング、シュノーケリングetc)や、サイクリングの授業などのアウトドア。そのほか、学校内では体育や陶芸、ガラス細工、ギター(music)、料理、ディベートなどたくさんの科目があり、その中からいくつかの授業を選択することができます。
私が在学中のEgmontはかつて、日本でいう特別支援学校のようなかたちで運営されていた民間の学校だったことから障害者福祉に特化しています。
といっても、上述の通り福祉系の授業が充実しているというわけではなく、授業に障害をもつ人たちが参加する前提で内容が決められ、おこなわれています。
例えば、足が弱く車椅子で普段から生活をしている人が「自転車の科目を受講したい」と言った時、Egmontには手で漕げる自転車があるので、自転車の種類がちがうだけで問題なく参加することができます。ほかにも、デンマークでは日常的に子どもを乗せたり、大人を乗せたりできるカーゴバイクという自転車があります。運転手の前にカーゴがついているので、誰かが漕ぎさえすれば障害が参加を妨げる要素にはなりません。
Egmontに在籍している健常の学生2~4人で1人の障害者を担当しており、その人のヘルパーを交代で行いながら寮生活を送っています。
デンマークの制度では障害の重さによってヘルパーをつけられる数が決まっているので、決められた範囲内であればヘルパーの人件費はすべて国からの給付金で賄うことができます。
今回の秋タームの日本人は、下の写真の左奥から
ゆうや
私
ちえ
はるき
しょうた
たくみ
なごみ
ゆうな
2022年秋タームの日本人8名
たくみだけ、3セメスター目(連続3セメまで)
しょうたは3年前にいちど入学していたそう。
しょうたがまた来たのは、日本に飽きたらしい。
女子3人はなごみ、男子3人はしょうたのヘルパーとして学校生活を送ります。
もちろん、授業などでしょうたやなごみが取りたい授業とほかの日本人が被らない可能性があるので、その場合はデンマーク人がヘルパーとしてついてくれます。
私たちも、デンマーク語よりは英語の方がわかるので、ヘルプティーチャーが即時翻訳をしてくれ、授業に参加できるようになっています。
秋タームは、8月3日から12月20日までです。
この留学の最長の滞在先。
いくつか報告ができることがありそう。
Vi ses en dag.
(またね)
0 件のコメント:
コメントを投稿