2023年6月12日月曜日

デンマーク視察と雑談

 WinCのデンマーク視察ということで、6月1日からデンマークに来ています。


デンマークは

シェラン島(右)、フュン島(中央)、ユトランド半島(左)

の三つに分かれており、到着した首都のコペンハーゲンはシェラン島に位置しています。

https://www.google.com/url?sa=i&url=https%3A%2F%2Fwww.travel-zentech.jp%2Fworld%2Fmap%2Fq090_map_denmark.htm&psig=AOvVaw1KoFehXf7haXdVqfxyWzoG&ust=1686646468248000&source=images&cd=vfe&ved=0CBEQjRxqFwoTCJiH2u6tvf8CFQAAAAAdAAAAABAw

コペンハーゲンには「ブラックダイヤモンド」と呼ばれる王立図書館やコペンハーゲン大学、観光で言えば世界三大がっかりにも選ばれている人魚姫もいます。(一年住んでいたのに一度もお目にかかったことがない。そして、今回も。。)


そんなコペンハーゲンを1日で離れ、第二の都市であるユトランド半島のオーフスにきました。


初日はエグモントホイスコーレの野外フェスにいったのですが、

それは別の投稿に置いておいて


1週間弱、オーフスにあるDokk1という施設で文献調査をしました。

図書館Dokk1

電車も通っていて、アクセスしやすい。
でも高いので中央駅から10分弱なら歩いた方がいいかなとおもう。


施設の周りには遊具などもあって、全体鏡ばりなので
うちからも外からも海が見える絶景。ドラゴンもいるよ。

今回2ヶ月ぶりにいったら、ネギが生えてた。
ネギに挟まる子どもたち。

この施設は図書館だけじゃなくてビザの手続きとかをするSiriやTV局、カフェなどいろいろな機関が併設されていて、おとなたちの場所みたいに見えるけれど、実は図書館内に絵本だけじゃなくて子どもたちが遊べる遊具や子ども向けのかわいい展示などもあって、そとにはネギが生えてたり、ドラゴンがいたりと、

子どもの時から図書館にいることで、自然と
本に触れる機会が増えるだけではなく、想像力が培われる場所でもある。

だんだん、本を読むことがハードルになってきているけれど、本に対しての苦手意識を植え付けないという教育水準が高い北欧ならではの工夫がされている場所。

今回も来れてよかった。読みたい文献も見つかった。

===

おまけのようなはなし。


公園がたくさんあるので、半額のクロワッサンサンドを持ってピクニック。
写真はちょっと良くないね。芝生が混じってるんじゃなくて細いネギだよ。

前回も半額のクロワッサンサンドを食べたけど、そのときはカトラリーを一切持っていなかったので木製の使い捨てのものを購入。
日本みたいに割り箸やストローはくれないんだなぁ。


また、オーフス滞在期間中は、Airbnbというサービスで

使っていない一部屋借りて自炊しながら生活していました。


実際につくった料理(パスタ)。

美味チーと美味ビーで、貧乏飯のはずなのにQOL高い暮らし。


とんでもない冷製トマトパスタを編み出してしまったので、絶対日本でまた作りたい。

どんなにおいしいかったか。。(以下の写真の中にはない)






このトマトジュースで煮込んだパスタも美味しかった。



2023年6月4日日曜日

演劇と歌曲のいちにち

 2023年6月3日(土)

職場が変わって2か月ということに驚く。

まだ2か月しかたってないのか。いろいろありすぎる。

とはいえ、いろいろあるのは新しい職場ではなく野研の方だ。

潮干狩りも奥田牧場でのパーティーもタンゴの節句もその合間に続いている助成金申請の書類作成や会計監査やハチミツの瓶詰めなんかの合間に、授業や会議は淡々と毎週毎週のリズムを刻んでいるだけだ。

今日は演劇と歌曲の日だった。

劇団「風」によるバリアフリー演劇「Touch」


ほうぼくの「希望の街」を応援する企画。バリアフリー演劇というのを体験してみたいと思って観にいってみた。

ステージ上には電子掲示板の字幕と手話通訳、会場には音声ガイドが流れていた。音声ガイドは、必要な人だけイアホンとかで聞くのかと思っていたので、ちょっと意外だった。

私は、字幕があると一生懸命文字ばかりを読んでしまいがちなのだけど、途中で、見なくてもいいんだと気がついてお芝居が観やすくなった。

手話通訳さんは、お芝居の登場人物ではないけれど、役者とコミュニケートしていた。音声ガイドも「フィリップ(登場人物の名前)が手話通訳に〇〇する」とか言っている。お芝居に取り込むことで、手話通訳が必要のない人たちにとっても邪魔にならない、どころか、面白い演出としてプラスに働いていた。

上演後に劇団の柳瀬さんからのお話で、障害者のための上演をやっては新しいバリアを作るだけで、バリアフリーにはならないから、みんなが同じものを楽しめる舞台を作っているというような趣旨の説明があった。なるほどと思った。

それと、聴覚障害や視覚障害だけが演劇を観るバリアではなくて、他の障害や経済的なことや離島に住んでることもバリアになるから、それをフリーにする公演をしたいと思っているということも。なかたねが種子島の学校で「風」のお芝居を観たと言っていたのはそいうことだったんだね。

あと、印象的だったのは、最後のシーンでしっかりと鼻をすすったりして泣いている感じのお客さんが多かったこと。だいたい、お芝居のラストで心を打たれても、他のお客さんの目を気にして静かに涙を流したり、流していないふりをしたりしてしまうような気がするけど、今日のお客はその辺りの忖度がない人が多いのか。オープンマインドなんだろうなと思った。そして、そもそも他のお客さんの目なんて、気にする必要ないよねと気がつく。


そして、今日の次の目的地の門司港へ移動。

岩田さんの酒蔵コンサートの前に、10月のイベントに向けての打ち合わせ。

マツオさんはいろんなイベントや舞台を作っている人なので、打ち合わせの準備も整えてくれていて、トントントンとポイントを押さえて建設的に打ち合わせが進む。

岩田さんのコンサートが始まると、いつものようにドイツの暗い森の中にいるような気分になる曲に包まれる。今日は満月だからか、月や星に関連する曲をたくさん歌ってくれた。

シューベルト「星」という曲はキラキラしていて素敵だった。



2023年5月22日月曜日

大學堂の屋台用の看板

大學堂の屋台用の看板、ほぼ完成した。下地の板は木目がきれいに出るようにステイン塗る前にヤスリを掛けるべきだった。ここやり直そうか?続きの作業はいつからする?

 


Jomonさんと会った

 Jomonさんのプロジェクトに参加しました。先日、若狭の縄文物館でみた丸木舟を自分で作るというすごい経験。奇しくも、週を挟んだふたつのイベントが重なります。



石のチョウナを自分で作って、丸太を削る。これまで野研でも、いろんなワークショップを主催したり参加したりしたけど、こんなレベルが高いワークショップはじめてかも。でも、子供でもできちゃうところが魅力的。
https://jomonsan.com


Jomonさんは、これから九州を南下します。佐賀、長崎、熊本、宮崎、鹿児島、沖縄のみなさん。日程をチェックして、遊びに行ってみてください。ぜひ子供たちと一緒に。


■石斧・丸木舟作り無料体験教室

場所はこちらから
https://jomonsan.com/?page_id=2092
日程はわかりにくいけど西日本編をクリックすると出てくる
https://jomonsan.com/?page_id=69

5月
【佐賀】27日~28日

6月
【長崎】3日~4日
【熊本】10日~11日
【宮崎】17日~18日
【鹿児島】24日~25日

7月
【沖縄】15日~16日

そして、沖縄ではいよいよ船が進水します。
クラファン応援も歓迎

2023年5月18日木曜日

タケノコの返礼パーティ

キンポウゲ科のニリンソウ。これ、もし白い花が咲いてなかったら、私は採って食べる自信はない。葉の形とか、やばい雰囲気がプンプンする山菜。最初に食べた人はすごい。
そして海からは、ホヤ。はじめてのバナジウム体験。
野研に来たとたんに大人の世界へ。
いやいや、普通の大人もこんな経験なかなかないはず。




「鮮度が命なので、すぐに食べよ」との指令があり、塩竈から朝到着したばかりのホヤを野研会議とゼミの後にいただきました。
シマラッキョ、ウド、エゾジカ、パイナップル、モズク・・・日本中の食材を手際よく料理して、みなでいただきました。ありがとう!幸せ!




 

2023年5月13日土曜日

タンゴのタンゴ

2023年5月5日
今年も大學堂でタンゴの節句を祝う。
今年の会場は、門司港の三宜楼。
大學堂の復活祭をした場所。
百畳間と呼ばれる大広間。
大正時代に建てられたこの料亭の大広間に南米の音楽とダンスがよく似合う。
観客は、椅子に腰かけたり畳に座布団を引いて座ったり。
本場仕込みの音楽とダンス。
そして、楽しいおしゃべりとクイズ大会!?
楽しい時間は過ぎていく。


また来年も大學堂でタンゴの節句を祝いたい。

2023年5月7日日曜日

南米の風吹くかたわらで

 

母親の左膝からのけ反って身を乗り出した少女の瞳には、反骨のあかりがほのかに灯っていた。仏壇の前で飛び跳ねている少女を、母親の腕のなかの妹がじっと見つめる。妹はまだ泣くことでしか気持ちを伝える術を知らない。ときおり声にならぬ声を発して、皆の注目を一手に引き受ける。久しぶりの空間で、遊びたくてたまらないといった様子の少女は父親になだめられ、母親の隣に不満げに座った。母親は少女の手をとり、言い聞かせた。

「ほら、ちゃんと手合わせるよ。帰ってきましたーて」

「じぶんで、する!!」

 

親子のいる仏間ではない、どこかで。

 

南米の風が吹いていた。人々は上気し、手を取りあって足取り軽くリズムを刻んだ。名前も声色も分からない相手でも、不思議と視線があえばウインク一発。Cabeceo(カベセオ)。マーシー&マギ、ケンジ&リリアナにつづく、新たなダンスペアが誕生した。レアンドロから学んだ八つのステップを思うがままに組み換え、皆の視線を独り占めした者がいた。とある観客は、かつて恋焦がれた異国への情熱を、目の前をくんずほぐれつ縦横無尽に行き交うダンサーが散らす筋肉と汗腺の火花に見出した。また別の観客は、畳で正座を保ちつつ、本当は今すぐにでも立ち上がりたいという欲求と周囲の目線を気にする自分とのはざまで格闘していたのだ。最高のパフォーマンスを発揮しようと全身全霊で音を奏でながらも、ときおり互いに目くばせしながら各々のアレンジを利かせ、今回限りのふたつとない音楽をつくりだそうとした演奏者たち。はじめから譜面に描かれていたように、寺社建築の木組のように違和感のないアレンジ。ここから抽出された音のスパイスは、普段の潮風とは違う新たな香りで、大広間を包みこんだ……すべて、空想だ。空想は止むことを知らないので、きっとこれ以上のものが生まれた現場に身を投じていた者たちの筆致に期待しよう。

 

 仏壇に手を合わせる親子の後ろで、私は若園の兵間仏閣堂に行ったときのことを思い返していた。企救郡の歴史とリンクする、ある一家の記録が見られるというので店を訪ねたのだが、フタを開けてみるとそれは期待していたような代物ではなかった。それよりも、店主の竹上さんが出会ったお客さんや関係者との話のほうがずっと面白かった。そして、私の家の話をした。

 

「いま住んでる門司の家は、毎日必ず仏壇の前を通らないといけないので。なにもせず無視するのもなんかわるい気がするので、いつも線香ひとつと手だけはあわせてますね」

「そう。その手をあわせている一瞬のあいだ、『お浄土にいける』と我々の業界では言う」

 

   線香の煙が部屋の灯りを透かし、ちぎれた蜘蛛の糸のように浮かぶ。おりんの音が消えたのを合図に、親子はお浄土から帰ってきた。

「もう小学校やったか」

「まだまだ。再来年です。4歳になりました」

「そうか。最後にきたときは、まだ言葉もしっかり話せんかったよね」

2歳?だったかな」

夫婦は、夫の伯父にあたる人物と、その横の見知らぬ男を相手に近況を話した。母親はときおり、座布団に寝かせた次女に目を落とす。母親と見つめ合うたびに、次女は腕や足を振り、なにかを伝えようとする。泣くのは最終手段のようだ。そして長女は仏間の香りがしみついた柏餅を頬張っていた。

「もうそこまでね。ご飯たべられんなるから」

母親に忠告された長女は、食欲を霧散させるかのようにおもちゃ探しに奔走した。私が台所でお湯を汲み仏間に戻ってきたときには、小人の世界が誕生していた。

 


 


「写真とって!物は動かさんで!」

ペットボトルも大事な要素なのだ。