はや1週間…
ほんと、小倉祇園は「見る」のではなく、かといって「 見せに行く」のでもなく(かといって見てほしくないわけではない)、「 勝手に盛り上がる」祭りだと思う。太鼓は単調、山車もミニマム、 練りこみもなければ回転も、入水も、喧嘩もない。毎年7月1日打ちぞめの太鼓を耳にしたことのあるあなた、祇園の横を通りすがったことのあるあなた、是非一歩前に、旦過の輪に加わってみて。ライヴで盛り上がる参戦者をみてもそう楽しくはないけど、参加するのは違うはず。まあ、 ひたすら祭りベストショットを狙う望遠レンズのおじさま· おばさまは、撮ってなんぼなんだろうけど。
ところで、小倉祇園太鼓は全国でも珍しい(らしい)二面打ち。 太鼓を山車の前後に横向きに据えて、両面を叩く。 片面は皮をピンと張った高い音の「カン」、 もう片面は少しゆるく張った低めの「ドロ」。初心者は、 ドロの練習からはじめる。左手と右手を交互に、 バチは握手の角度で太鼓の真ん中を叩く。どこの町内も、 ここまでは同じ(だろう)。ただし、 叩くフリにそれぞれ特徴があって、 旦過のドロは左右の上下を組み替える独特のスタイル。 左右の上下を組み替えるってなんだ?文書では説明難いな。リズムはどこも同じ。あ、でも今年気づいたんだけど、魚町って微妙にリズム違うな?
今年の旦過は、代替わりを意識しているようだった。競演会大人組は青年部による新メンバー。若頭はゴトウさん。丸和前のお姉さま軍にかじはらの紫さんが抜擢。旦過の中高大生は受験やバイトに精を出し、競演会子ども組は欠場。かわりに旦過の外の人が少しふえ、小さい子ども軍が我先に叩かん叩きたい!と太鼓大人気。ともかく3日間、やいやいバチ振って楽しかったのでした。 でも1年目の真新しさに勝てることって、ないのかも。ね。