2017年7月2日日曜日

ティムトムと遊んだときの話

オーストラリアからティムとトムがやってきた。
木曜日に小倉駅で迎え、大學堂によってからモノで学校へ向かう。オーストラリアにはモノレールないから初めてというトム。先頭車両に乗ってかぶりつきで前をみる。小さい頃電車の車掌さんになりたかったらしい。今は、ほんとはパイロットになりたい気持ちがあるけど、航空学校の学費は高くて現実味はなさそうに話していた。

ゼミ室ではオーストラリアの肉の話(赤カンガルーと青カンガルーと灰色カンガルーはどれが一番おいしいか、ワニ肉の味は、カンガルーのミルクの味は、)や、そのへんのやぶに住む蛇(全世界にいる猛毒蛇10種のうち7種はオーストラリアにいる)やクモ(全世界にいる猛毒蜘蛛のうち5種はオーストラリアにいる)の話などを聞く。ティム身振り、全身使ったギャグ多め。二人ともいろいろ話たくてたまらないというか、おしゃべりだった。

翌日はゴリラの山極さん、ノマドの長津さんに引き続き平尾台を登ることになる。
トムは登山が好きだと言っており、言葉通り一番前をスタスタ登って行った。はやい。


天気は曇りで暑すぎずちょうど良い。頂上まで登ると風が気持ちよかった。きぞくがバテ気味で、途中で諦めるかと思ったがなんだかんだ最後まで登った。


トムとより話したので彼の話が多めだ。トムは今回が初海外らしい。「日本どう?」って聞いたら、「建物がすごいね、ビルに橋に…。一つとして同じものはないっていうか、どっち見たって隣同士に建ってるビルが同じデザインなんてことないし。オーストラリアみたいに全部コピペじゃない」とか言うので、いやに具体的に変なところみてるなあ、と思ったら専攻が(忘れちゃったけど)なんとかエンジニアリングで、設計とか建物とかに興味があったようだ。

また、アルパカーの移動の際「助手席に座ったら?」 と声をかけたが、頑なに「いや、僕はこっちでいいから君が座ったらいいよ」と後ろに座る。不思議に思ったが、これはオーストラリアマナーで、男性はなるべく女性を助手席に座らせてあげる、または最低限そう声をかけてあげるのが普通らしい。「助手席の方が安全だからだよ」と言っていたけど、それって本当…?「日本だと助手席って一番死亡率高い席っていわれてるよ」と言ったけど、そんなに信じてないようだった。

丘登りのあとは鍾乳洞。私も初めて入る。中に入るととたんにひんやりした空気。「あー、気持ちいい」など言っていたのもつかの間、スタスタ歩いているとあっというまに「水没地域」にくる。道は続くが、途中から水の中を歩かないといけなくなるのだ。30センチほどだろうか、しかしその水がとても冷たい。5分も歩くと指がかじかみ、芯から冷え切る。本当に冷たかった。冬の最中に氷水に足をつけるくらい冷たい。しかも、だんだん水かさは増し、膝上になる。しかしティムトムは大はしゃぎ、くぼみにはまって「ワッ!」ってしてくるわ、気づいたらなんか二人といぼりは全身びしょ濡れになってるわ、ティムのサンダルが水に流されてるわ、いろいろなことが起こって大忙し。そして無情にも洞内の電気は終了。

え、終わるって言われても…?

あ、本当に終わる気だ。

そして真っ暗になった。懐中電灯で照らすその先にあったのは、、
「地獄トンネル」
かがんで、というよりも水に浸かって這いながらでないと先に進めないようになっている。そう、ティムトムいぼりがびしょ濡れになったのはよろこんでここに入っていったからだった。

洞から出て車に戻り、駐車場に生えてたびわをとって食べる。色の薄い、小ぶりなびわで未熟かと思ったら意外にもしっかり甘くておいしかった。

その後、秘密のパワースポットを歩き回りコウモリ見て巨大ミミズ拾ってバッタ追っかけていぼりの田んぼへ、そして夜の飲み会へと向かった。最初から最後まで、二人はとにかく全力ではしゃいでほんとハンゾーみたいだった。トムは、今回の旅で普通に、地元の日本人といろいろ喋ったり遊んだり、時間を共にすることが一番やりたかったけど、これまでどこも数日ずつでなかなかそんな一日中人と遊べることができなかったと言っていた。北九州だって数日だったけど、多分かなり濃く彼らの思い出になったのではなかろうか。初日、木曜の時点で「これが僕のやりたかったことだ!」って喜んでいて、それは本当によかったと思った。

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