2020年3月30日月曜日

小豆島四国ツアー

2020年3月25日から28日
参加者はこおもて、はつめ、ちくわ、はでぴ、とめ、きぞく

初日は、移動日。9時半集合で出発!
という予定でしたが、きぞくは私用のため途中でひろってもらうことにしたり、こおもてが寝坊して本隊が出発できなかったりして、小倉を離れたのは10時。そしていきなり小倉南インターで間違えて福岡方面へ。いったん八幡まで行ってUターン。
出発はモタモタしましたが、その後は順調に移動。移動。移動。
ときどきサービスエリアによったりしながら、岡山へ。ドライバーも2人いるので2、3時間ごとに交代できます。

迷路の街の中にある建物自体がアート作品の家

新岡山港から小豆島に行くフェリーはチャギントン仕様。いたるところにチャギントンのキャラクターが出てきます。2階キッズコーナーは木製のおもちゃをそろえていて、3階は木製のブランコ、4階はチャギントンのミニトレイン(オフシーズンで動いてない)と木製の舵があって船長気分も楽しめます。さらに4階から3階への滑り台もあります。
ていうか、チャギントンってなに?と思いましたが、イギリスの人気アニメだとか。知らなかった。

オシャレカフェの2階のオシャレ雑貨屋


乗客も少なく、遊んでいる子どもはいなくて、外に出ているのは私たちくらい。こおもてがせっせとかもめにかっぱえびせんを振る舞うので、船のまわりにかもめが集まってきました。ブランコに揺られながらかもめを眺めて、海旅気分が盛り上がります。
でも、ピューピューの風は冷たくで、ほどほどで船内へ。
お寺の山門から垂れているヒモを引くと

日も暮れかける小豆島で、泊まる場所を探して海岸の道の駅にいると、駐車場の隣の家の窓からおばあちゃんが両手に何かを持って振っていました。近づいてみると布で作られたネズミの置物。布で何かを作るのが趣味で、たくさん作ってはいろんな人に配っているのだとか。

鐘がゴーンと鳴る

この日は結局、おばあちゃんと出会ったところとは違う海岸で宿泊。お天気が良くて星がきれいでした。そしてこんな日は当然のように、日が暮れるとギュンギュン冷えていきます。

ポンプ井戸の隣にアートなリアカー

2日目
小豆島手延べそうめん館へ。
そうめんを作っている工房でもあり、そうめんを食べれるお店でもあるのですが、西山さんという男性が一人でそうめんを作っているのだそうです。この日は、団体さんの予約が入っていて、そうめん作りはお休みしているのだとか。
西山さんの説明は、知識の行間に情熱がにじみ出ている感じで、そうめんを「おそうめん」と呼んでいました。これはぜひ食べてみなければ。団体さんの予約時間を避けて、出直しました。



伸ばす前のそうめん

できて間がない乾麺を出すのが西山さんのこだわりです。
プリッとした歯ごたえとコシがあります。なるほど、いつも家で食べる頼りない感じのそうめんとは何か違います。つゆは塩味が強めのマルキン醤油のつゆでした。小豆島の多くの家庭にあるおなじみのつゆだとか。
食後に麺を延ばすところをデモンストレーションしてくださいました。

ヒューッと伸びるそうめん


トメとハデピとちくわは学会へ。
こおもてとハツメットときぞくは迷路の街へ。
迷路と妖怪の街でやや迷子になりながら散策しました。
瀬戸内芸術祭関連らしい妖怪がいろんなところにいました。お店や商品はいかにもデザイナーが入っている感じで、オシャレ感がムンムンでした。
前に野研の人たちと小豆島に来たのは、2012年か13年ころだと思うのですが、雰囲気が違っている気がします。



そんな中、おばあちゃんが毎日フリーマーケットをしているお店がありました。
家にある不要品とか、おばあちゃんが編んだ靴下などが売られていました。
話し好きの明るい感じのおばあちゃんがいました。
ほとんど毎日開けていて、病院に行くとか用事があるときだけ閉めるのだとか。

うん?このつゆは・・・

学会を早々に抜けたちくわと合流して西山さんおすすめの作兵衛というそうめん屋さんへ。でもこの日の食事は終了。販売はしているということで、半生麺を一つ購入しました。

150年くらい前からある木樽


ハデピとトメも学会を抜けたので合流して、ヤマロク醤油へ。
創業150年、蔵も築150年、一番古い木桶も150年という醤油屋さんです。
蔵の中にはずらりと木桶が並んでいます。一つの桶に5500ℓの醤油が入るのだそう。蔵全体に麹の良い香りがします。木桶に付いているいろいろな菌が醤油を育ててくれます。

木樽にたくさん菌が付いている


案内してくれた若い男性は、いろんな質問にテキパキと答えてくれます。ハツメットが樽の中に落ちたらどうなるかというのをしつこく質問しても、ちゃんと答えてくれました。
ヤマロクのメインの商品は丹波の黒大豆で仕込んだ菊醤と再仕込みの鶴醤です。再仕込みみというのは、醤油で醤油を仕込むという製法です。2年熟成させた醤油を使って仕込んで、また2年熟成するのです。そうすることで深い味になります。
隠れたオススメ商品は、ポン酢。お醤油の味がしっかりしているし中に柑橘の香りが立っています。お料理にちょっと入れると味が決まる感じです。
醤油はお酒ほど繊細に温度管理をしたりする必要はないのだとか。桶の中を混ぜるのも月に1回くらい。搾るのも1年中搾れるのだそうです。

熟成の進み方によって色が違う


夜は場所を移動して宿泊。曇り空なので初日ほどは冷えないし、美味しいポン酢を手に入れたので、お鍋などを食べながら楽しくすごしました。
そろそろ寝ようかというころにポツポツと雨が降り出しました。



3日目
まずは、醤油の大手メーカーらしいマルキン醤油の資料館へ。
昨日のヤマロク醤油と違い、木桶はきれいになって資料館に展示されています。

酒蔵とよく似ている

生麺が食べられるなかぶ庵へ。
生麺は、箸で延ばしたら乾燥させずに切るのだそうです。
麺はモチモチしてコシは強くなく、やや太めです。つゆはオリジナルで出汁の味が前に出ている甘めのつゆでした。枯れ節を使っているそうです。

生麺は艶があってモチモチ

そして、昨日食べそびれた作兵衛へ。
乾麺を使っていて、プリッとしていて「標準的な美味しいそうめん」という印象。オリジナルつゆも醤油と出汁がどちらも主張しすぎてないバランスの良いつゆでした。安心して食べられる感じです。

なかぶ庵の製麺風景
看板が気になっていた「たこのまくら」というカフェへ行ってみたところ、今日は仕込みをするのでイートインはやっていないとのこと。お店はオーナーさんが仲間と改装したとのことで、漆喰塗りに瓶が塗り込めてあったりしました。



フェリーの時間まで中途半端になってしまったので、フェリー乗り場でブラブラしてから、トメと分かれて高松へ。

高松では、ハデピが見つけてくれた安いゲストハウスへ。
どんなところかとドキドキして向かったら、まるでワンルームマンションのような部屋でした。
ちょっと楽しくなってしまって、安いワインを買ってきて飲んで楽しくすごしました。

佃煮屋さんの佃煮ソフトにはキラキラひかるコンブの星


4日目
祖谷渓はあきらめて、スケジュールを短縮して北九州へ帰ることにしました。
つまり、この日は移動日。愛媛県民のハツメットのオススメのじゃこ天とやらを食べるために松山を経由して八幡浜に行ってフェリーに乗るという四国横断の日。
そんな日に主席ドライバーのちくわが二日酔いでダウン。

コシノジュンコのドレスとこおもて

二日酔いちくわの案内で、まずはうどん屋をハシゴします。
1軒目は、街の中。2軒目はちょっと離れたところ。どちらもゆでで水でしめた麺を自分で温める讃岐スタイル。生姜をたくさん入れて食べました。
2軒目のほうがモチモチしていて好きだったかな。でも、どちらもお店の名前を忘れてしまいました。

それから徳島側に足を伸ばして、昔ながらの手作りで和三盆を作っている三谷製糖へ。
売店に並んでいる型抜きの和三盆は、ほんとにきれいでテンションが上がります。試食の和三盆を口に入れると、ふんわりと溶けてやさしい甘さに驚きました。これまでに食べたことのある和三盆とは違います。

小豆島の妖怪とこおもて1


そこから松山方面に移動。途中で、西条市の民芸館によってみることに。
西条市に行く前に石鎚山SAのハイウェイオアシスへ。そこは、モンベルの大きなショップでした。テントやカヌーも実物がたくさんおいてありました。テントとか寝袋とかザックとかをついつい真面目に検討してみたりして、思わぬタイムロス。

民芸館は有料で、季節柄お雛様しか展示していないみたいだったので、パスして隣の無料の資料館へ。西条市は、鉱物がとれる場所のようで松平某さんが治めていた土地らしく、その後もお金持ちの人たちがいた街のようで、そういう人たちが集めたらしいいろんな物が資料館に展示されていました。
西条市といえば、大きくて豪華な山車が集まるお祭りが有名ですが、四国の片田舎でなぜそんな豪勢なお祭りが?と思っていました。経済的に豊かな地域だったのですね。失敬、失敬。

小豆島の妖怪とこおもて2


そこから下道で松山のじゃこ天屋さんへ向かいます。松山に近づくとけっこう渋滞していて、ナビの到着予想時間がどんどん延びていきます。フェリーに間に合うかどうかギリギリで、だんだんと、こんなにがんばってじゃこ天を食べないといけないのかどうか分からなくなってきました。その上、オススメしているハツメットも食べたことないお店だとか、松山の人がいつもじゃこ天食べてるわけではないとかいうことが、あとになって分かって、さらに良くわからない感じに。でも、おなかが空いているのでじゃこ天は美味しかったです。

小豆島の妖怪とこおもて3

フェリーの乗船手続きをしている間に、隣の道の駅で晩ごはんの買い物をしてもらってギリギリ17時25分発の船に乗れました。ごはんを食べたら、畳敷きの空間が50cmくらいの高さの仕切りで区切られている二等船室で休憩。1時間ちょっと寝ていたら別府に到着しました。
今回、3つめのフェリーです。航路も会社も違うので、それぞれ雰囲気も値段も違っていました。
岡山から小豆島のフェリーは豪華で観光客向けの雰囲気。小豆島から松山のフェリーは日常の足という感じの中に、観光客もまざってる雰囲気。八幡浜から別府は、庶民の移動手段という雰囲気ですがお値段は高め。



ここでちくわが復活。夜の別府を鉄輪温泉に向かって進みます。熱の湯という熱い熱い温泉につかってから、高速で北九州へ。


気がつけば、長い報告になってしまいました。
しかも、特にヤマもなければオチもない。
みんな最後まで読んでくれていると良いのだけど。

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