2016年11月6日日曜日

旦過市場で映画のロケ

何かに追われているわけでも、終モノに乗り損ねたわけでもないのに、ロケの準備の鍵開けのために大學堂にモコがお泊まりするという。それならとパーティーの準備をして合流。


夜、何かの用事が終わった帰り道のスナメリとその友達が遊びに来る。


そうしているうちにも作業はどんどん進んでいく。



旦過の中では新しい印象の魚修の看板はそのまま使えるらしい。電話番号などの情報がないからだとか。
スタッフの人たちは、いくつかのグループの人たちが集まっているらしく、いつも顔を合わせて仕事をしている人たちというわけでもないようなのだけれど、そういった仕事の仕方に慣れているようで、シャシャっと確認し合いながら作業を進めていく。それぞれの作業グループには、見ている人がいて、その人は、作業をせずに見ていて、判断をする。
見ている人が方向性を示す、作業している人が方法のアイディアを出す、見ている人が判断をする、作業が進むという流れ。大人数が動いているのに、無駄な感じがない。



撮影当日。
修ちゃんは普通に店を開けている。
修ちゃんの店は本物の魚をおいて欲しいと言われたらしいくて、お店にもほとんど映画のスタッフの手が入っていない。お隣の佐川さんの店は、看板が変わって、本物の魚の代わりにニセモノの魚がおいてある。
確かに、大學堂の中から外を見ると、修ちゃんの店の魚はよく見える。いつもは、佐川さんのところの魚もよく見えるけど、今回はセットとしてつけられた縄のれん越しになるからニセモノの魚をおいても問題ないのかもしれない。


大學堂の中にいると、旦過市場にステキな額縁をつけたように、向かいの魚屋さんや市場を歩く人たちがグッと引き立って見える。そんなこと、よく知っているはずだったのに、最近は、丼屋さんをするのが忙しくって、忘れてしまっていたかもしれない。

大學堂は、商品も少なくてすっきりした店だった。
店長の気分しだいでその空間を好きなように使っていた。
どんな物を置くか、どんなチラシを置くかも気にしていたのに、いつの間にか、ゴチャゴチャと物が増えてしまって、捨てられなくなってしまっている。
もっと、かっこいいお店に戻そう。そして、よりかっこよくしていこう。
まずは、営業許可の張り紙を作ろう。それから、余計なものを捨てよう。そして、キッチンの暖簾を作り替えよう。屋根の上の看板に幟を立てよう。


旦過市場は夢のあと


夢のなごり



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