2018年7月10日火曜日

大學堂10周年

大學堂10周年。
7月5日はプレプレイベントで、谷本さんのソロライブ。


北九大が誇る奇才ダダ氏によるダダイズムシンセが飛び入り。


そしてもちろん打ち上げ!まだ10周年じゃないけど。

6日はプレイベント学長茶会。
・・・のはずが、大雨のため、学長が小倉に来れなくて延期に。
って、学長が自宅待機で北九大の危機管理は大丈夫なのか?
とかいらぬ心配はさておき。
メイフストロガノフ家の秘宝といわれる茶釜のお披露目も延期となりました。

7日は10周年記念日。
大雨の影響で交通機関のマヒがつづいる。
JRは間引き運転しているらしいので、なんとかなるかと思っていたら、ミンミンからの電話で2時間に1本運行中と知る。戦時中か!?とツッコミながらも、慌てて30分後に福岡空港に着く、喜屋武美波ことチュラを迎えに行くために車を出す。とは言っても、高速道路は閉鎖されているので、下道で飯塚を抜けて行くことに。14時半にチュラと合流。鹿児島から北上しようとして博多で足止めをくっていたシャレメが、たまたまミンミンのところに避難していたので、チュラ、シャレメ、ミンミンを乗せて、小倉へ!
すごい!この車に乗ってる人、みんな10年前を知ってる!!

ワイワイとおしゃべりしながら車は進んでいく。やっぱり下道。グーグル先生をもってしても、渋滞は避けられない。
ライブ開始は16時の予定だけど、到着は17時になりそう。
17時10分くらいに大學堂に到着。みんなを降ろして、私は駐車場に車を入れに行く。急いで大學堂にもどったら、なんともうライブが始まっている。
喜屋武美波、準備が早い!
もっと驚いたことは、お客さんが満席!
1時間も遅れているのに・・・



そして、さらに驚いたことは、その様子に自分の心が震えている。
なんだろう、なんでこんなに泣きそうなんだろう。
シャレメも「なにこれ、泣きそう」とかなんとか言っている。

なんだろう。10年前と同じようにチュラがここで三線を弾いて歌っている。
ただそれだけなのに。なんでこんなに泣きそうなんだろう。



あのときもお客さんが多かった。
あのときもチュラは紅型を着てカンプーを結っていた。そして、緊張して震えていた。いろんな舞台を踏んでる人なのに、特別に緊張すると言っていた。そのくせ、着物姿の私をみて「すごい、上等!」と満面の笑顔でほめてくれた。私はうれしいけど、ちょっと呆れて、何をおっしゃる、今日はチュラが一番上等だよ、と言った。
そんなことを思い出して、懐かしいから泣きたくなるんだろうか。


通りがかった豆腐屋の金子のおばあちゃんが、「あら、この人、この前も来た人よね」と言ってチュラの名前を言った。
「この店がきれいになったとき、来て歌っとった人よね」
「そうよ、おばあちゃん。でも、この前って10年前よ」
「そうよね、おんなじ人よね。ちゃんと覚えとるよ」
やっぱり泣きそうになる。

うれしい。
チュラがここで歌ってるのがうれしい。
お客さんが喜んでるのがうれしい。
金子のおばあちゃんが覚えててくれてるのがうれしい。
自分がこの場を共有しているのがうれしい。


大學堂がオープンした日もそんなことを思った。
自分がこの場にいれて良かったな。

喜屋武さんとやおやの清志郎さんと一緒に


10年前の私は小倉に住んでいなかったので、大學堂の改装にはほとんど関わっていなくって、オープンの前日からちょっとだけ参加して、オープニングの日を迎えたので、ほんとに大學堂を作った人達からしたら、たいして何もしていないのに、こんなことを思うのは、図々しいと思う。
それでも、この場にいれて、良かったなと思った。

泥沼を醸す演奏者

泥沼で踊る人々


その後も、10周年記念ライブは続く。
愉快なロックンローラーのゼリー・バンバン
シンセサイケの泥沼
インプロ集団モザイクス

即興演劇でだいがくどんくんも役者デビュー

合間に台所で「オープニングの日もこんな風やったんよ」とモコに言ってみるが「へー」っと素っ気ない。
そりゃそうだ。みんな今日のイベントに忙しい。10年前と今日を行ったり来たりしている私に付き合っているほどヒマではない。


8日も記念ライブはつづく

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