2018年4月25日水曜日

新歓と鱒淵ダムと春
 
 新歓は読んで字の如く、新入生を歓迎するための催しです。野研では例年、この時期になると何かしらの催しを行っています。今年は片道1時間の道のりを15人前後の人数で、自転車を漕いでいきました。このうち新鮮な顔ぶれは3人の1年生。3人とも九州の南側出身です。2人は鹿児島出身、1人は沖縄出身でした。残念ながら個人的な事情により3人の顔出し写真をお見せすることはできません。というのも、彼らが顔出しできないというわけではなく、自分が写真を撮っていないという事情です。
 ちなみに、これから一切写真がございません。当日は、快晴で、雲一つない最高の自転車漕ぎ日和でした。春とは思えないほど気温も上がって、半袖で過ごせるほどの天気。そんな天気のなかで自転車を漕ぐことに気持ち良くなってしまい、持っていった写真機の存在を忘れていました。てへぺろ。
 さて、片道1時間かけてどこまで行ったかというと、それは鱒淵ダムという山の中に青く綺麗に光る水を見ることができる絶景の場所です。ダムによってできた湖の周りには自転車で走るための道ができていて、まさに自転車漕ぎには最高の場所です。当日はしばらく自転車を漕いでいると汗が滴り落ちるほどの気候でしたが、湖の周辺の道は木々に囲まれており、木陰の中を走る清涼さはこの季節ならではのものでしょう。
 ここまで辿り着くには数々の困難があったことを忘れてはなりません。出発早々、自転車がパンクするという事態に遭いました。また、自転車を漕ぐことはできても左折を行うことのできない人がいました。数々の困難ではなく、実際はこの、左折できない人類だけが問題でした。彼は左折を行うことは容易にできるのです。むしろ右折は得意なようです。(右折が得意というのも奇妙な話です。)実際に自転車に乗ると肩に力が入り非常に緊張していることがわかるほどで、恐らくサーカスでバイクに乗っている熊の方が上手に乗ることができると思います。
 一時はどうなることかと思った左折できない人類問題ですが、今回を機に実際は左折を行うことができるという事実がわかり、無事に鱒淵ダムまで全員で行くことができました。左折できない人類は新たな一歩を踏み出し始めたのです。

 さて、鱒淵ダムに着くと、持ってきた食材(猪肉、鹿肉、途中で摘んでいかてつの首飾りになっていたクレソン、セリ、古代米ともち米と白米を混ぜたブレンド米)とどこかで得た筍と、ローランドが持ってきた糸瓜と鍋を用いて調理を行いました。
 肉は熱した石の中に直に肉を入れて焼く石焼きの方法を用いて調理し、クレソンとセリは少し沸騰したお湯で少し煮て、米は切ってきた竹の中に入れて炊こうとしましたが、途中で断念してお粥にし(結果的にこちらもとてもおいしかった)、糸瓜は網で焼きました。持っていった道具は、鍋や包丁、石焼きに必要なトング、竹切りに必要なノコギリやナタ、その他必要そうな小道具等のみでしたが、完成は料亭で出されそうな雰囲気を持った料理に仕上がり、皆満足げに美味しく頂きました。
 今思えば、このときばかりは写真を撮るべきでしたが、料理の美味しさ故、食べることに夢中になってしまい忘れてしまいました。
 
 満足感に浸っているのも束の間、時刻は既に18時頃となっており、帰り支度を済ませ帰る準備です。しかし、夕方とはいえこの時期はまだ太陽が出ていて明るいため、焦って帰る気持ちにさせません。ましてや、復路はずっと下り坂のため、往路に比べ、のんびりと、ゆったり帰ることができます。
 
 自転車を漕いで鱒淵ダムへ辿り着いた清々しさと心地よい疲労感、美味しい料理を食べた満足感で、帰る道のりの心穏やかな気持ちと共に、川に映る鯉幟を見ながら改めて春の訪れを感じました。

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