実は村上さんとお会いするのは初めてだった。
僕が野研に入って約一年半。
会う機会はなんどかあっただろうが、いずれも逃しているということだ。
今日行くメンバーで僕だけがはじめましてだ、ということを車内で知りなんだかちょっと残念な気持ちになった。大体丁度いいタイミングはそう簡単に何度も来るようなものではない。
たけのこだってそうだ。
一年で唯一この時期だけ。
あの硬い竹がスパスパ切れる快感を味わえるのはたった3週間ほどの間だけなのだ。
竹林の真ん中で村上さんがハチの話をのべつまくなししゃべるのは、とても心地よかった。
採って、剥いて、湯がいて、食べる。
すべての工程を一日で味わったわけだが、よくよく考えれば食べるものを自分で採ってくる大学生なんてそうそういないよな、なんて思ったり。
そんなことをうつらうつら考えていたらぬかるみで滑ってこけた。
タイミングというのは不条理だ。
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