読み直して思った、ネタバレなので気を付けて。
駅の特設コーナー。映画祭のキロク |
到着して1作目は松川賞受賞作品『葛根廟事件の証言』。
終戦の前日、満州で起こったソ連軍による襲撃の被害者を追う。
1時間のうちに10名のインタビューが、切り貼り切り貼り流れる。
監督がネット配信のニュースをつくるテレビ関係者であると、事前に聞いてしまったこともあってか、以前あるぱかが野犬にあげていた、youtubeの日本紹介動画を思い出した。(あの、登場人物が、職業名前年齢を宣言してから語り始めるやつ。)
インタビュー最中の監督の声をなるべく入れまいとしているところや、しっかり固定されたカメラで撮影されたぶれない映像を多用しているあたりに、なんだか綺麗な、映画として最初に決めたプロットを解体せずにそんだのではという印象をうけた(もちろん描いているのは決して綺麗な事件ではない。し、ぶれぶれだったら良いというのもおかしいけど)。
また、同じ日に同じ殺害の場に居合わせた10人であるが、彼ら同士の横のつながり・現在の様子が特に描かれない。そんなところをもって、これは筆記の証言集の録画だなと納得した。
このポスター・・・。それって雷じゃん |
『雲と気流』 『富士山 雲の動き』
資産と時間にまかせ、雲の研究にかけた伯爵・阿部正直が記録した雲の映像。
『雲と気流』は音声による説明交じりの映像教材。
2作目は、時期的には先に撮られたもので、サイレント。
雲の型と名称が画面上にあらわれたあと、富士山にかかる雲の映像が流れ、それが何十パターンとつづく。
モノクロだからこそ、雲が生物・無生物のようにも見え、あたかも這って進む何かなのか、山火事でも起こっているのか、想像しながらぼんやり眺めた。
きのこみたい。さすが菌類 |
粘菌について詳しくなれる。
好評を受け、再々度のアンコール上映らしい。
なぜ粘菌はそれほど好かれるのか。
『無音の叫び』
山形の百姓、木村廸夫の生き様を描く。
社会・国家・とりわけ反戦への思い。日本の農業に対する警鐘。東北方言!
雪深く山。1年の半分にわたる関東地方への出稼ぎ。能登を思った。