2017年6月21日水曜日



H29-6-18
浜辺でムビラを聴く音楽会
J
竹川先生のお骨折りで、不思議な音楽を経験しました。ジンバフエ人の「師匠」と日本人の「弟子たち」が、民族楽器のムビラを合奏し私たちは神秘的な高揚感を味わいました。
少年の頃アパルトヘイトで有名だった南ローデシアも、今ではジンバフエという国名になっているそうです。生まれて初めて見たジンバフエ人は、日常的に英語を話す人たちのようです。「師匠」はジンバフエ北東部に暮らすショナ族の出身で、ムビラはショナ族が先祖の霊や精霊と魂を通わす神聖な楽器だそうです。「師匠」は演奏曲をごく普通の生活事例から説明しましたが、聖書に基づく話(ソドムとゴモラやサムソンとデリラ)が多かったのでクリスチャンかもしれません。それでも「師匠」の語った幸福観(幸福は天国からでなく自身のハンティングで掴むべき)には、遊牧民由来を感じさせられました。

 四分割スタードームが音楽堂になり、天井と海側のシートは開放されています。演奏者の「師匠」と「弟子」は崖側に座り、私たちは演奏者と向き合って車座になりました。ムビラの外側は大きなカボチャの半分をくりぬいた形で、反響容器を兼ねているはずです。ムビラの内側は見えませんが、長さの異なる金属弦を指で弾く小型ピアノを想像させます。「師匠」のムビラと「弟子」のムビラは、ギターのベースとリードの関係であるように感じます。ムビラの音楽は美しく涼やかで心地よい一方、「師匠」の右側(私たちの左側)から不思議なノイズが感じられ、このノイズが私たちを熱くさせ心を高揚させました。数曲の楽曲のうちファイナルの曲が最高でした。単純なリズムの繰り返しですが、ノイズの他に二つのムビラがハーモナイズして、生涯忘れられない感動となりました。
 同行者の都合に合わせて音楽堂に直行直帰したため、「弟子たち」とムビラの出会いについての語りを聴くことができませんでした(どのように心を捉えられ、どのような修行をしたのでしょうか)。約二時間演奏し続けた「師匠」のエネルギーにも感動しました。


                   

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