2017年6月21日水曜日

さようなら西洋の音楽よ

民族音楽はとても好きだ。

西洋音楽には見受けられない、土着の独特で至極複雑なリズム、心地よく或いはどこか未知の空間に飛んでいってしまいそうなチューニング、どれをとっても非常に非凡な、そしてその場その瞬間でしか生まれない、味わえない空間に自分が取り込まれていくあの感覚がとても気持ちいいからだ。

とりわけアフリカのリズムはとても心地よいのに、理論的に聞くととても複雑で、そして正確なものであるため、とても勉強になる。

その感覚に陥ることを夢見て今回参加したわけだが、シンボッティの音が振動として伝わるや否や、僕のその考えはとても浅薄なものだと気づいた。




「これはライブではなく、儀式である」

と頑なに言い張るシンボッティ。

これまでほとんど娯楽として音楽を楽しんでいた僕にはあまりに新しい感覚である。

なに。儀式って。

なんだか難しい心持ちで1曲目を迎えたわけだが、次第にわかってきた。

“なにかと一つになっている”

それは自分自身でもあるし、シンボッティと、ムビラと、或いは地球そのものと。


気が付けば身体が揺れていた。
音の振幅に、それとも後ろの波の振動に、なのかはハッキリとわかる術は無いが、とにかく揺れているというより、揺らされている様な、そんな感覚。


うーん。ヨカホエ。


シンボッティヨカホエ。



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