2018年9月18日火曜日

ナガッシマスターちくわ

大學堂がいつもと違う。
竹とぬかだきの香り、水の音と、からくりが動きだしそうなあのBGM。
何が起こっているというのだ。

”ソーメンナガッシ”

…それは、ただのそうめん流しではない。大學堂の二階から「ナガッシ!」という掛け声とともに勢いよく流れてくる素麺をぬかだきのつけつゆで食べるそうめん流しである。
それが行われていたのだ。



いか、モコ、いぼりが準備をしている。
そこにちくわと呼ばれる男が、一人友人を連れてきた。驚くことにそのちくわのお友達は、ソーメンナガッシをするといって、5000円を出してきた。一回500円である。彼はこの一日フリーソーメンパスを手に入れた。

少し驚いた様子のちくわ君だが、二階に上がりナガッシを始める。下ではいか君がQを出す。いかの「ながっし!」に呼応してちくわも「ながっし!」とソーメンを落とす。
威勢がいい。
ソーメンフリーパスの彼が、デモンストレーション的な役割をしてくれたためか、誘われた人がソーメンを食べにくる。


祝日で、市場のほとんどの店は閉まっており、人通りが少ない中、家族づれが入ってきた。これはナガッシが忙しくなるぞ。大丈夫かちくわ君。それは杞憂だった。「わざわざ流さんでもええ。」らしく、ざるのまま食べていた。
この家族連れには三人の子供があり、彼らが客引きを手伝てくれた。


とても元気よく大きな声で大學堂だけにぎやかだった。
ちくわ君がいたのは14時30分ごろまで。それまでぼちぼちお客さんが入っていた。
最終的にはどうだったかは、わからない。ただ、流すのも食べるのも楽しいイヴェントであった。

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