2017年4月24日月曜日

ものすごく長かった3日間

21日 くもで網

予定の時間よりも早く学校についたら、アルパカ組が丁度出るところだった。どうやら寄り道をするらしく、早めに出るらしい。なんだか面白そうな匂いがするけど、満席なのであきらめて、きぞくの到着をはんぞーと待つ。

予定より少し遅れて到着したきぞくカーに乗るが、ビンビンはまだ来ない。待ちくたびれた私とはんぞーは、さくっとビンビンを置いて出発することに。
すると、出発してすぐにビンビンから学校についたと連絡が!急いで引き返したのでギリギリセーフ、間一髪ビンビンも車に乗れてよかった。そしてとめも拾って、瀬高を目指す。

瀬高には集合時間よりも20分くらい早めに着いたので散歩していると、なんと公園に「回るやつ」があるのを発見!この遊具、存在は知っているけど実際に遊ぶのは初めて。はんぞーに沢山回してもらって、この「回るやつ」を満喫した。とても楽しかった。遠心力ハンパねぇ。

坂巻さん、るるぶ、きうい、かしらも合流したけど、アルパカーはまだ来ない。
絶対楽しいところに行って遅くなっていることが分かったので、なんだか悔しい気持ちだった。大ちゃんに電話しても、どこに行ったのか言わないし。

全員揃ったらちゃんぽん食べて、かしらの案内でみやま観光。



 和ろうそくの工場には、なんと大量の「ねずみのこばん」!
調子に乗って拾ったおかげで、23日の私はかぶれに苦しむことになってしまうのだが・・・。

そして柳川に向かい、人生初のくもであみ漁。
一番奥の櫓に大物がかかりやすい、と教えて貰ったので真っ先にそこへ行く。


どのタイミングで網をあげるのかが重要と言われたが、海底は全く見えないため、この漁で最も必要なのは運だと思う。

狙いはウナギだったが、かかるのは白エビばかり。一匹だけエツもとれた!
一度魚をとる喜びを知ってしまうと、エビだけだったときのがっかり感がすごい。

「最後は必ず何かがとれる」と言われ、最後の一回をなんどか繰り返し、小さいエツとマエビをとって終了。
最もよくとれるのは夏らしいので、また来たい!次はスズキとウナギをとる!!


温泉に入っている間に、かしら母が魚たちを美味しく料理してくれていた。
料理を受け取るついでに、かしらの蜂も見に行った。夜だから全然出ていなかったのが残念。
近くの公民館の床下にいるという蜂も見た。どうにかして捕まえたいけど、取り出せる位置ではない・・・。見えているのに捕まえられない、という感じがとても歯がゆい。

そして、かしら家では宴会だった。楽しくて、たくさん笑って、いろいろ話したはずなのに、あんまり覚えてない・・・。他の人の報告で補完しないと。



22日 鯨飲鯨食

かしら家を出発し、鹿島へ。大変お世話になりました。
鹿島では映画監督と合流し、その友人の案内で集落を見て回る。




茅葺き(茅ではなくヨシだが)の屋根がとてもかっこいい。
昔はもっとたくさん茅葺きの家があったらしいが、どんどん減ってしまった。
うなぎ屋の人も言っていたが、10~20年前は護岸工事もまだ行われておらず、とても良い景色だったそう。整っていて確かに綺麗だけど、なんだか違う感じがする。

また何年後かには昔の景観を取り戻すために、たくさんお金使って元に戻すのかも。それってなんだか間違ってない?

銅板で出来ている

監督ともここで別れて波佐見へ。
まるとか四角とか三角とか、そんな模様が町中にある。とてもかわいい。
おしゃれカフェが集まっている場所でお昼ご飯。あんまりお腹空いてなかったのでアイスをお昼ご飯にする。

タバちゃんに会うために白山陶器を訪ねたけど、今日はタバがお休みらしい。
家にいるだろうとなって、タバの家へ押しかける。が、大ちゃんの記憶だけを頼りに向かうので、当然迷う。

いつものように道なき道を進み、タバの家を探す。アルパカーは慣れっこだけど、新しいきぞくカーときういカーにはかなり辛い道だったみたい。


どうにかタバの家を見つけたが、なんとタバ本人は不在!
せっかく来たので、サプライズプレゼントを置いて帰る。もう見たかな?


そんなふうに寄り道してる間にどんどん時間がすぎて、16時の講演に間に合わない気がしてきたので、急いで会場へ向かう。

今回の講演のテーマは、捕鯨から見る近代史。学校でも近代史はさくっと流されてしまって、あんまり印象に残っていない。なので今回の話はとても新鮮に感じた。また、とてもわかりやすかった!

シャチもイルカも鯨だし、先史の頃はみんな鯨を食べていた。鯨油からマーガリン、せっけん、それにダイナマイトだって作れる。初めて知ることばかり。


坂口さんの鯨料理も美味しかった。今回の料理を食べて、つくづく肉を食べないなんて損しているなあと感じた。
でも一番美味しかったのは、たけのこごはん。先週あんなに食べたのに、どんどんお代わりしてしまった。コツはたけのことごはんを一緒に炊かないこと。別々に炊いて、あとからまぜることで、たけのこの食感ものこる。


私含めて6人ほど今日はテント泊の予定だったのだけど、なんと一緒に講演をきいていた中村さんご夫妻が、家に泊まりに来て良いと言ってくれた。お言葉に甘えて、急遽そちらへ泊まることに。

そして案内してくれたのは、ものすごい素敵なおうちだった。ご夫婦の基地(別荘と呼ばれたくないらしい)であり、毎週末ここへ通っているとのこと。カナディアンログハウスで、オーシャンビュー、そして素敵なお庭。着いたのは夜だったので、海はよく見えなかったのだけど、星が綺麗だった。

家ツアーを満喫したら、ここからが本番。鯨飲鯨食はこれからだった。

中村夫妻はとても素敵な人たちで、毎年いろんな場所にいってキャンプしたり、カヌーこいだりしているらしい。奥さんは20年くらいカヤックに乗っている。そして、車もカヤックが積めるものを選ぶとか。

鯨料理の話もたくさん聞いた。

ナガスクジラの腸である「ヒャクヒロ」。ハムみたいで美味しいらしいが、もう見かけない。今売っているヒャクヒロは小さすぎてダメらしい。「やっぱりナガスクジラじゃないとね」

カボチャと塩鯨の炊き込みご飯の「ぼうぶら飯」。全然味が想像できないのだけど、ものすごく美味しいとおっしゃっていたので、とても美味しいのだろう・・・。食べてみたい。

奥さんが言っていたけど、こっちのほうで言う「だご汁」は鯨がたくさん入っていて、鯨の出汁がよくでているものらしい。私の知っているだご汁とは全く違うみたい。これも気になる。

どれも昔はよく食べていたのに、最近はなかなか食べられなくて残念だと言っていた。本当にその通りだと思う。捕鯨も鯨料理も文化なのに、こんなに簡単に失われてよいのだろうか。

そしてご夫婦はよく沖縄にも行ってダイビングもする。なので山羊料理の話にもなる。
山羊は山羊汁もいいけど、やっぱり山羊刺しが良いと旦那さんが言っていた。とても気になるので、これもぜひ食べてみたい。

「ラムにはエストラゴンだよなあ」
「エストラゴンって何ですか?怪獣ですか?!」

旦那さんの趣味は焚き火らしく、ダッチオーブンが何個もあって驚いた。石焼きにも憧れているが、実はやったことがないとのこと。これは再び遊びに行って、一緒に石焼きをするチャンスでは!?

0時過ぎて、なんだか眠くなってきてそろそろお開きかなと思ったら、「とっても美味しいキムチがあるのよ!」と奥さん。
深夜にキムチとおにぎりと自家製マヨネーズをいただく。うーん背徳感もあいまってとても美味しい。

まるでここからが本番だと言わんばかりに再開して驚く。でも、とても楽しい時間が過ごせたので大満足である。

ふかふかのベッドまで貸して貰い、2時ごろにようやく眠った。



23日

ここからみる朝日が素晴らしい、と聞いていたが起きたときにはすでに日が昇っていた。見逃してしまった・・・。

昨日は夜だったからよく分からなかったけど、本当に海がすぐ近くで驚いた。
起きて3秒で海!夏だったら絶対に泳いでいた。



旦那さんは朝から釣りをして、3匹ほど釣っていた。
そして美味しいコーヒーも入れてくださり、また目玉焼きとソーセージも焼いてくれた。なんとも優雅な朝食だった。

撮影会の様子
その後、みんなとの合流場所まで送っていただく。本当にいろいろとお世話になりっぱなしだった。また遊びにいらっしゃい、と言われとてもうれしかった。


昼ご飯を食べる前に寄り道して、西海橋へ。


橋の下が歩けるようになっていて、大村湾の渦潮がよく見えた。干満の差が激しいほど、渦潮がたくさん発生するみたい。来週の土曜日が丁度最大干潮らしく、少し残念だった。

お昼には放牧豚のキーマカレー。ミンチになっていたから、美味しい豚肉だと言われてもあまりピンとこなかった。でも美味しいカレーだったので満足。

生月の「島の館」見学。捕鯨とか隠れキリシタンとかおもしろい物が沢山あった。


これがほしい


受胎告知
捕鯨のところばかり見過ぎて、他のところは少ししか見られなかった。最後の魚の剥製はもっとじっくりみたかったなあ。


ここで私はきぞく達と共に、みんなと別れて北九州に戻った。
帰りの車の中でも言ったけど、これだけいろいろなことをして、3日しかたっていないだなんで信じられない。くもで網をしたのは1週間前だと言われても信じてしまいそう。
時間の流れ方がこんなにも違うなんて・・・。やっぱり何か新しいことをしたり、刺激的なことをしたら、時間の流れは変るのかもしれない。

普段の3日間なんてあっというまで、全然刺激がたりてないのだと思う。
もっと、充実した日を過ごしたいとつくづく思った。そのために何が必要なのだろう。




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