大學堂に念願のオルガンがやってきました。
ヤマハのリードオルガンでストップは7つ。空気袋が破れていて、シの音がひとつ出ません、残念。
空気を押し出して音を出すのは、まるで管楽器を演奏しているようです。
鍵盤楽器なのに空気を使う感覚はなんだか不思議で、気持ちがよかったです。
普段弾くピアノが鉛筆だとしたら、リードオルガンは水彩やクレヨンのように
気持ちがよいものでした。
オルガン上げ指南をしてくれたのは、北海道からいらっしゃった坂巻さん。
もしいらっしゃらなかったら、オルガンは2階に上がらず1階でしばらくそのままだったかもしれない…
オルガン上げの後は宴会で、てらす&アルパカ作?の水炊きがおいしかったです。
みんなが帰ったあとで、坂巻さんに上黒丸のパンフレットを見せてもらいました。
それで、ミツロウで出来た舟のインスタレーションについてお話を聞きました。みんなはもしかして本物を見たのかな?
舟はミツロウでできていて、イルカの骨がその上に乗っているというもの。なぜミツロウを使うのか、という質問に、ハチミツのエネルギーがある感じや再生のイメージがあることや、質感のよさなど、観てくれたお客さんと話しながら意味がついていくとのことでした。坂巻さんの話しぶりでミツロウのすべすべして良い香りがする、その質感や芳しさを想像してしまって、なんだか浮き立った気持です。
わたしの実家がある島に絵描きのお姉さんがいるんだけど、そのひとにも画材選びについて聞いたことがあります。彼女はわりとクレヨンが好きで、それはクレヨンの質感やなめらかな描き心地がよいのだと言っていました。芸術家はそういうことを考えながら、ものを作り始めては考えてまた直したり描いたりするのだろうな、ということに素朴に感動しています。
それと同じように、楽器をやるひとたち、特に鍵盤の人たちは質感で楽器を選ぶこともあるのかな、とオルガンを弾いてわかった気がします。
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